暑さ湿気による暑邪、湿邪に注意

こんにちは!みなもと鍼灸整骨院の院長です。

最近雨が続いて体がだるかったり、痛みが強く出たりする方が多くなっています。

東洋医学的には自然界に「六気」と呼ばれるエネルギーが至る所にあると言われています。

「六気」が体に与える悪影響の部分を「六邪」と言われる風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪と呼ばれるものがあります。

この時期に影響を受けやすい、暑邪と湿邪について説明していきます。

暑邪とは暑さが邪気に転化したもので、「強い暑さ」のことです。体に侵入すると、水分が消耗し、熱がこもります。

湿邪とは湿気が邪気に転化したもので、「強い湿気」のことです。体に侵入すると、水分代謝が悪くなり、むくみや重だるさが出ます。

7月になっても湿度が高く体が重たいという患者さんが多いので、湿邪による不調の原因を説明していきます。

体の内側と外側の水分バランスを崩して様々な不調を引き起こす外的要因のことを湿邪と呼びます。

湿度が高い環境では、十分に汗をかくことができず、体内に余分な水分や老廃物が溜まりやすくなり、血の巡りが悪くなります。

また湿邪の影響が出やすいと言われているのが皮膚です。湿度による発汗で汗が毛穴に溜まり、皮膚にかゆみや湿疹が出る人もいます。

皮膚に溜まった汗が筋肉や関節に負担をかけ、首や肩こり、腰痛の原因になることもあります。

冷房により汗が冷えることも不調の原因になりますので、特に冷房の効いたオフィスや電車の中では首や肩にストールを巻いたり、カーディガンを羽織ったりして体を冷やさないように注意しましょう。

多汗症・汗っかきのイラスト